対人関係の欲求と問題行動

人は他人と関わる事で様々な欲求が生じます。

今回は対人関係の中でどの様な欲求が生じるかを整理しそれらの欲求に基づく問題行動を紹介します。

対人関係の欲求

対人関係の欲求には以下のものがあります。

優越

優越とは他人よりも優れていたいという欲求です。世の中には自分の学歴と他人の学歴を比較して一喜一憂する人がいますがこれも他人より優れていたいと思う気持ちの表れです。他人より劣っているからといって日常生活には何の支障もないのですが、人はこのような欲求を持つことがあります。

理解

理解とは自分の立場や気持ちを「わかってほしい」という欲求です。他人の心の中は誰にもわかりませんが、自分のことを理解して欲しいと思っている人もいるようです。

承認

承認とは自分の存在や考えを認めてもらいたいという欲求です。 承認欲求の強い人に「完璧でなくても構わない」「あなたはそのままでも素敵だ」と言えば安心感を与えることができます。

受容

受容とは自分の言うことや要求などを聞き入れてもらいたいという欲求です。受容を求める人に「君の言うことは正しい」「あなたの言う通りにします」といった反応を示すと喜びます。

称賛

称賛とは他人に褒められたいという欲求です。この欲求が強い人は些細なことでも褒められると強い自信を持つことができます。

助力

助力とは困った時に助けてほしい。あるいは困った人を助けたいという欲求です。困っている人と助けたい人をうまく組み合わせれば皆が幸せになれます。

性欲

性欲とは他人に対する性的欲求のことです。相手の外見や匂いなどに興奮し性的関係を結びたいと考えます。

欲求に基づく問題行動

対人関係で生じた欲求が満たされないとき人は様々な問題行動を引き起こします。問題行動には以下のものがあります。

質問

ここでいう質問とは相手が聞かれたくないと思っていることを聞きだそうとすることです。自分の中で生じた好奇心を満たすため、あるいは不安を解消するために、デリカシーのない質問をします。

批判

批判とは他人の欠点(主観による判断)をみつけ正すべきだと論じることです。その背後には承認や受容の欲求が隠されています。

蔑み

蔑みとは優劣関係を確認し自分より劣っていると判断した他人を見下すことです。蔑みを行う人間は他人を下に見ることで自分の価値を相対的に引き上げようとしています。

侮辱

侮辱とは相手を見下し言葉や態度によって恥ずかしい思いをさせることを言います。侮辱も蔑みと同じく他人を下に見ることで自分の価値を相対的に引き上げる行為です。

挑発

挑発とは相手を刺激して向こうからことを起こすように仕向けることです。自分の要求を受け入れてもらうために使用する場合があります。

支配

支配とは他人の「思考・感情・行動」を自分の思い通りに操ろうとする行為です。問題行動には様々なものがありますが、支配的な人間には特に留意する必要があります。

満たされない欲求の処理

では、自分の中で生じた欲求が満たされないとき、どのように対処すれば良いでしょうか。ここでは2つの方法を紹介します。

自己制御

自己制御とは生じた欲求を抑え表に出さないことを言います。社会生活を送っていると誰かの行為に腹を立てることがあると思いますが、その際「怒ってはいけない」と怒りの感情を無理やり抑えつける行為が自己制御です。「我慢の限界」という言葉があるように自己制御には限界があると言われています。

置き換え

置き換えとは抑圧されている欲求(感情)の行き先を社会的に認められた目標を置き換えることを言います。例えば何かに対する怒りの感情をスポーツで発散するような場合です。

他人に対する攻撃性は欲求不満の表れであることを覚えておきましょう。

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