期待効用理論による意思決定

意思決定の方法には大きく分けて2つの種類があります。「期待効用理論」と「ヒューリクティック」です。今回はその1つのである「期待効用理論」について説明します。

期待効用理論とは

期待効用理論とは、個々の選択肢の期待効用(効用×成功確率)を計算し、期待効用が最大になる選択肢を選ぶ意思決定の方法を言います。「効用」とは物事に対する個人的な望ましさ(価値)のことです。

例えば100万円を使いA社とB社のどちらかの株を買うとします。A社の株を買えば80%の確率で10万円の利益になり、B社の株を買えば1%の確率で100万円の利益になります。この場合、期待効用は

A社 10万円×80%=8万円
B社 100万円×1%=1万円

となり、A社の株を買う方が合理的な選択と言えます。

多属性意思決定

多属性意思決定とは、対象に含まれる要素に点数をつけ最も点数の高い選択肢を選ぶ方法を言います。

例えばパソコンを購入する際、価格だけで選ぶのではなく、デザイン、ブランドイメージ、スペック、メーカーサポートなどの価値を考慮します。

X社のパソコン
価格   5
デザイン 1
ブランド 3
スペック 3
サポート 3  総合点15

Y社のパソコン
価格   1
デザイン 5
ブランド 5
スペック 1
サポート 1  総合点13

この場合、X社のパソコンを買う方が合理的な選択と言えます。

限定合理性と満足化原理

期待効用理論による意思決定は完全な合理性をもった人間を想定して行われますが、現実にそのような人間は存在しません。実際の意思決定では限定された合理性によりある程度満足できる範囲(失敗しても自分を許せる範囲)で行われます。

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