自分の意見が多くの人の意見と異なる場合、多数派の意見に従うことがあります。これを「同調」と言いますが、なぜこのような現象が起きるでしょうか。
同調してしまう理由
集団凝集性が高い
集団凝集性とは、人をその集団に引きつけて留まらせる力のことを言います。つまり、その集団に魅力を感じ離れたくない気持ちが強いほど自分の意見を多数派に合わせようとします。
集団が大きい
所属している集団が大きければ大きいほど「皆がそう言っているのだから正しいだろう」と考え多数派の意見に合わせようとします。
集団内で低い地位にいる
所属している集団内での地位が低い場合、多数派の意見に従わないとひどい仕打ちを受けるのではないか恐れ多数派の意見に合わせようとします。
自尊感情が低い
自尊感情が低い人は多数派の意見と異なる考えをもつと自分の意見が間違えているような気持ちになり多数派の意見に合わせようとします。
親和欲求が強い
親和欲求とは「誰かと一緒にいたい」「人に好かれたい」と思う気持ちです。この気持ちが強いと他人の意見に反論しづらくなり多数派の意見に合わせようとします。
同調しないようにするには
世の中を渡っていくには同調することも大切ですが他人の意見に合わせてばかりいると自分を見失うだけでなく他人と歪んだ関係を作ることになり人生の幸福度が下がります。
そのため自分の意見を言うべき時は言わなければなりません。空気が読めない奴だと思われても自分の意見を押し通すのです。その方が結果的に良い場合があります。同調圧力に負けず最善の選択をしましょう。