あるドラマで「生きてさえいれば、いつか楽しい日がきっとくる」というセリフを聞いた。この言葉は、多くの人々に希望を与え、生きる勇気を与えるかもしれない。しかし、現実はそう単純ではない。人生には予測不可能な要素が多く、楽しい日が来るのを待つだけでは十分とは言えない。
確かに、生きていれば様々な経験をし、その中に楽しい瞬間があることは間違いない。ただし、その「楽しい日」が来るまでの過程や、それがいつ来るかは不確実だ。人によっては、長い間苦難が続き、その「楽しい日」を見ることなく人生を終える可能性もある。この現実を直視することは重要だ。
だからといって悲観的になる必要はない。同時に、楽観的すぎるのも問題だ。将来に対して過度に期待を抱くと、現実とのギャップに苦しむことになるかもしれない。
私は、将来について悲観も楽観もせず、今この瞬間に集中して生きることを選択する。これは、未来を無視するということではない。むしろ、現在の行動が未来を形作ることを理解した上で、今を大切にするという姿勢だ。
今を生きるということは、日々の小さな喜びや成長を見逃さないことを意味する。例えば、美味しい食事を楽しんだり、友人と会話をしたり、新しいスキルを習得したりすることだ。これらの小さな喜びの積み重ねが、結果的に人生を豊かにする。
また、困難に直面したときも、それを乗り越えるプロセスそのものに価値があると考える。困難は避けられないものだが、それを通じて成長し、強くなることができる。この過程で得られる経験や知恵は、将来の自分を支える大切な資産となる。