有料コンテンツの適切な提示方法に関する考察

日々さまざまなWebページを閲覧する中で、不快に思うことがある。その1つが有料記事の存在だ。

情報を有料で提供すること自体に問題はない。質の高い情報や専門的な知識を生み出すには、それなりのコストがかかる。そのため、有料のコンテンツを提供することは、情報の生産者にとって正当な収益モデルの1つと言える。問題は、その提示方法だ。

検索エンジンの結果やSNSのタイムラインに表示された記事タイトルをクリックすると、記事の冒頭部分は読むことができる。しかし、続きを読もうとすると突然、「有料会員登録が必要」「続きを読むには金を払え」といった表示が現れる。

例えば、日経新聞や朝日新聞のWebサイトでは、記事の一部を無料で表示し、続きを読むには有料会員登録が必要となる仕組みを採用している。この方法は、ユーザーの興味を引きつつも、質の高いコンテンツに対して対価を求める戦略だが、同時に多くのユーザーにフラストレーションを与えている。

検索やSNSで記事の宣伝をするなら、文章の中に「有料記事」や「会員限定」と明記すべきだ。その結果、ユーザーの信頼を獲得し、双方にとって有益な関係を築くことができるのではないだろうか。