学校や職場などで他の人と毎日顔を合わせていると、時々あなたのことを悪く言う人がいます。
そのような人から悪口を言われた場合どのように対処すれば良いでしょうか。
悪口とは
悪口を辞書で調べると「人を悪く言うこと。また、その言葉」という定義が出てきます。
つまり、悪口とは他人の欠点を指摘し価値の低いものとして扱うことを言います。
悪口の種類
直接的悪口
直接的悪口とは、本人に向けて直接欠点を指摘する悪口です。
直接的悪口は、面と向かって悪口を言われるためショックが大きいですが、反論の機会が与えられるので陰口をたたかれるより良いかもしれません。
間接的悪口
間接的悪口とは、何人か人を介して本人に悪口が届くように仕向ける悪口です。
間接的悪口は、安全な場所で言いたいことをいい相手の名誉や自尊心を傷つける悪質な行為です。間接的に悪口を言われると怒りをぶつける場所がないため強いストレスを感じます。
悪口を言う人の心理
優越感を得たい
悪口を言う人の心理としてまず挙げられるのが優越感です。彼らは他人を悪く言うことで相手をおとしめ自分の価値を相対的に引き上げようとしています。他人を自分よりも価値の低い人間であると認識することで自分が優れた人間であるかの様な錯覚を起こしているのです。
他人を心の中で見下し優越感を得る行為自体には問題はありませんが、それを公の場で話し、本人に直接伝えることには問題があります。
仲間の注目を集めたい
もう一つは、自分が所属する集団の中で注目を集めたいと言う心理です。自分の地位が所属する集団の中で低い場合、普通の事をしても目立ちません。そこで、より刺激的な話題を提供しようとするのです。
「人の不幸は蜜の味」という言葉がありますが、所属する集団が嫌っている人の悪口は盛り上がります。これはネットの掲示板やSNSを観察していればわかると思います。
心の整理の仕方
悪口を気にしない
悪口を言う人の目的は先ほど述べた通りです。相手はその目的を実現するために行動しているため、あなたがどのような態度を取ろうと悪口がなくなることはありません。
例えば、あなたが太っているとします。そのことについて知人から陰口を叩かれたことが気になりダイエット始めたとしましょう。すると今度は「痩せすぎだ」と馬鹿にされ、標準体重まで戻したら「個性がない」などと言われます。
そのため彼らの悪口を気にしてはいけません。
「他者評価」と「自己評価」を分ける
悪口を言う人は相手のことを調べ上げ、重箱の隅を突くような真似をしてまで欠点を指摘しようとします。
「お前はダメなやつだ」「価値の低い人間だ」といった主旨の発言を繰り返し、相手が不快な気持ちになる様子を見て楽しんでいるのです。
しかし、何を言われようとそれは「他人の意見」であって「あなたの意見」ではありません。その事実を認めれば相手の言動に一喜一憂することは無くなります。
世の中には自分の悪口を言った人に好かれようと努力する人がいますが、そのような努力は無駄であることを覚えておきましょう。