ネット社会における立ち位置の選択

ネット上の人々は大まかに「優秀な人」「友人のような存在」「非難される人」の3つに分類できる。

特に注目すべきは「非難される人」の存在だ。これは一般に「炎上芸人」と呼ばれる人々を指す。その特徴は、意図的にネットユーザーの怒りを煽る挑発的な行動をとり、注目を集める点にある。この戦略は「炎上商法」と呼ばれ、彼らはこれで収入を得ている。

炎上商法は、長年インターネットを利用してきた私にとっても驚きの1つだった。他人の怒りや攻撃性を利用して金銭的利益を得るという手法は、インターネット特有のビジネスモデルと言えるだろう。

例えば、ある有名女性タレントはこの手法で富を築き、「炎上御殿」と揶揄される豪邸を建てたほどだ。

私も一時期、この手法に興味を持ち実践を考えたが、結局のところ自身の性格に合わないと判断し、断念した。

この経験から、私は自分のオンライン上での立ち位置を再考することになった。自分を優秀だとは考えていないため、残された選択肢である「友人のような存在」を目指すしかない。

オンライン上で自分をどう位置づけ、どう振る舞うべきか。この問題は多くの人々が日々考えていることではないだろうか。