世の中には仕事で失敗した部下に指導と称して暴言を吐く人がいます。そのような行為に及ぶにはそれなりの理由があるのでしょうが、あまり賢いやり方とは言いません。
部下と良好な関係を築くにはどうすれば良いでしょうか。
何のために叱るのか
部下を叱る目的は1つです。それは仕事上の問題を解決し同じ失敗を繰り返さないようにするためです。
その目的を忘れ「腹が立ったから」という理由で部下を責めてはいけません。
叱ると怒るの違い
「叱る」とは相手のよくない言動をとがめて、強い態度で責めることを言います。それに対し「怒る」とは自分の中で生じたイライラを相手にぶつけることを言います。
つまり発言に感情が伴わないのが「叱る」で、感情が伴うものが「怒る」なのです。
部下の恨みを買う場合、感情的になっていることがほとんどだと思います。こちらが感情的に接すれば相手も感情的になるため本来の目的である問題解決には結びつかず、互いストレスをためるだけで終わってしまいます。
上手な叱り方とは
では部下を上手に叱るにはどうすれば良いでしょうか。ポイントは2つあります。
2人きりのときに叱る
一つは2人きりのときに叱ることです。 社内全体の士気が下がっているからといって見せしめのために皆の前で叱る様な真似をしてはいけません。そのようなことをすればスケープゴートにされた人は惨めな思いをして会社に居づらくなってしまいます。
会社を辞めるだけならまだ良いですが、あなたの不用意な行為によって自信をなくし、うつ病になって何年も苦しむことになるかもしれません 。
論理的に叱る
もう1つは感情的にならず相手にわかる言葉で理路整然と説明することです。 自分の何がいけないのか丁寧に説明すれば多くの場合、納得します。
一緒に問題解決に取り込むのが理想ですが時間がない場合はそこまでする必要はありません。
部下は感情を持った人間であり、あなたの仕事を終わらせるための道具ではありません。そのことを忘れずに上手に叱る様にしましょう。