Webクリップの問題点と代替手段

Webサイトから効率良く情報を収集する方法の1つとしてWebクリップがある。多くのユーザーは、自分のニーズに合うWebクリップアプリを求めて複数のサービスを試している。しかし、これらのアプリには問題がある。それは、Webページ全体をコピーしてしまうことだ。保存したWebページを後で確認すると、不要なメニューや広告が含まれており、ストレスを感じることがある。

この問題の解決策は単純だ。Webクリップ機能が登場する以前の方法に立ち返ればいい。つまり、必要な情報だけをコピー&ペーストし、ノートに貼り付ける方法だ。この方法は手間がかかると思う人もいるだろう。しかし、その程度の手間を惜しむような情報に本当に価値があるだろうか。

もし内容を後で確認したいだけなら、PocketやInstapaperなどの「後で読むサービス」を利用すれば十分だ。これらのサービスは、気になるWebページを一時的に保存し、後で読むことができる機能を提供している。

それでも、Webページの保存の手間を減らしたいと思うなら、人が手作業でしていたことを自動化するアプリを導入するのも1つの方法だ。例えば、KeyboardMaestroというアプリを使えば、Webページの一部の情報をURL付きで指定したノートに自動的に貼り付けることができる。ただし、このアプリはmacOS専用で、使いこなすためにはある程度の学習が必要になるため、誰にでもおすすめできるわけではない。

そこで、より汎用的な解決策として、Stream Deckというデバイスの使用を提案する。Stream DeckはPCのさまざまな操作を簡単に自動化できるデバイスで、macOSだけでなく、Windowsでも使用可能だ。このデバイスを使えば、ボタン1つでWebページの必要な部分を抽出し、指定したノートアプリに保存するといった操作を自動化できる。

Webサイトからの情報収集方法の比較

方法特徴メリットデメリット
WebクリップWebページの全体を保存する簡単に保存できる不要な情報も含まれることがある
コピー&ペースト必要な情報のみを選択してノートに貼り付ける不要な情報を除外できる手間がかかる
後で読むサービス(PocketやInstapaper)Webページのブックマークを保存する簡単に保存できるページが削除される可能性がある
KeyboardMaestro(macOS専用)Webページの一部を自動的に抽出しノートに貼り付ける作業を自動化できるmacOS専用で学習が必要になる
Stream Deckボタン1つでWebページの必要部分を抽出し保存するmacOSとWindowsで使用可能、操作が簡単である追加のデバイス購入が必要になる

効率的な情報収集の鍵は、単にたくさんの情報を保存することではなく、本当に必要な情報を選別し、整理することにある。Webクリップツールや自動化ツールは便利だが、それらを使う前に、自分が何のためにその情報を保存するのか、その情報にどれだけの価値があるのかを考えることが重要だ。