知らないことは書けない

 

今まで文章を調子よく書いていた人が、突然書けなくなることがある。このような状態をスランプ(ライティング・ブロック)と言う。

人がスランプに陥る原因は一つしかない。それは「自分の能力を超えること」をしようとしたときだ。

作家の中には他人に読ませる文章を書くとき「傑作を生み出したい」「優秀な人間と思わたい」と言った考えを持つ人がいる。それは構わない。問題は一度に多くのものを手に入れようと、能力を超えることをしようとすることだ。

他人から自分の能力以上の評価を得ようとする人は、何かの専門家を気取ったり、経験豊富な人間を装ったりする。しかし、どれだけ努力をしても専門知識や豊富な経験を語ることはできない。なぜなら、語ろうとする知識も経験も持っていないからだ。無から有を生み出すことはできない。

では、スランプから抜け出す出すにはどうすれば良いか。答えは単純で「そのときの自分にできること」をすれば良い。自分が発信する情報に自信がなくても、そのときに書ける文章を書き、読者の反応を待てば良い。

読者の中にはあなたが発信した情報を低く評価する人もいるだろう。人間の価値観には個人差があるため、それは仕方がない。発信した情報に自信があろうがなかろうが、他人の評価を変えることはできない。そのときの自分にできることをして駄目だったら諦めるしかない。

このことは他の分野にも適用できる。あなたが絵描きなら自信がなくても描ける絵を描けば良い。音楽家なら作れる曲を作れば良い。どのような名人でもそのように創作をしているのだからあなたもそうすれば良い。
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ここまでの話をまとめると次のようになる

  • スランプの原因は「自分の能力を超えること」をしようとするから。
  • スランプから抜け出すには「そのときの自分にできること」をすれば良い。
  • 人間の価値観には個人差があるため、すべての人から認められることはない。
  • 一部の読者の評価は諦める。

欲張ってないものねだりをすれば何も生み出すことはできない。どれだけ不満でもそのときの自分にできることをするしかない。