仕事の能力と個人の人格を区別する

 

社会には「仕事の能力」と「個人の人格」を同一視する人がいる。どの集団にもそういう人が必ず一人はいて、仕事がうまくできない人の人格を否定する。

彼らの行為は間違いである。なぜなら、社会には仕事ができるクズもいれば、仕事ができない善良な人もいるからだ。

テレビや新聞のニュースで自分の部下にひどい仕打ちをしたり、会社の金を横領して海外に逃亡した経営者の話を聞いたことがあるだろう。そのことを考えれば、私の主張だ妥当であることがわかると思う。

では、仕事の能力と個人の人格の区別がつけられない人にどのように対処すれば良いか。これについては諦めるしかない。どれだけ不満でも他人の考えを変えることはできないからだ。

気をつけたいのは自己評価をするときだ。他人に対して能力と人格の区別ができても、自分に対してできないことがある。

仕事がうまく行かないとき「自分は価値のない駄目な人間だ」と考えたことはあるだろうか。そのような考えが浮かぶとしたら、仕事の能力と個人の人格を同一視している証拠だ。

仕事がうまくいかないのは単に慣れていないだけということもあるし、自分に合っていない仕事をしていることもある。仕事のミスで自分を否定してはいけない。

ミスをして自分を責めたくなったときは、自分を客観視することが大切だ。