良いものは、やり直すことで作られる

完璧主義の人は失敗を恐れるのか、最初から完璧な物を作ろうとする。それをすると、作っている最中に直したくなる衝動に駆られ何も作れなくなる。

このような状態から抜け出すには「修正を前提に作る」ことが大切だ。とりあえず試作品を作っておき、しばらく放置したあと、問題点を検討するだ。

アプリケーションのアップデートはその典型である。多くのアプリでは最低限の機能を持ったアプリを作ったら、とりあえず公開する。そのあと修正を加えより良いものにして行く。

不完全なものを世に出しそれを誰かに売りつけることには後ろめたさを感じるかもしれないが、人間が不完全な存在である以上、完全なものなど誰にも作れないのだから、そうするしかない。

この考えは文章にも適用できる。まずは、自己評価をせずに思いついた話を適当に書く。そのようにして書いた文章をしばらく放置し修正を加え仕上げる。このルールを守れば何も書けない状態から抜け出せる。

原発や医薬品のような命に関わる製品は慎重に扱う必要があるが、どうしようもない駄作を書いたからと言って誰も困りはしない。そのため、文章を書くときは難しく考えずリラックスした気持ちで書けば良い。私はそうしている。